[メイン2] ナギ : middle:「抜き足差し足駆け足で」登場:任意
[メイン2] ナギ : 44+1d10 登場/リザレクト (44+1D10) > 44+3[3] > 47
[メイン2] エキドナ : 42+1d10 登場/リザレクト (42+1D10) > 42+7[7] > 49
[メイン2] 兜蟲 : 41+1d10 登場/リザレクト (41+1D10) > 41+1[1] > 42
[メイン2]
ナギ :
ジャーム強奪事件について 情報:UGNで判定
社会3、情報:UGNは2でーす
[メイン2] GM : 来い
[メイン2] ナギ : (3+0)dx+2>=8 (3DX10+2>=8) > 7[1,2,7]+2 > 9 > 成功
[メイン2] ナギ : ほい成功~
[メイン2] GM :
[メイン2]
GM :
・ジャーム強奪事件について
「オーヴァード失踪事件」が起きる直前に、既に発生している案件。現在も、ジャームを凍結施設へ護送する際に、何者かによって襲われ強奪される事件が度々発生している。
その原因については、未だ調査途中ではあるものの、ある程度の目星はついている。
まず、頻繁に発生しているジャーム強奪事件の皮切りとなった案件として、UGNのRラボに所属していた"ネバーランダー"の離反があった。
そして"ネバーランダー"は、ジャームと化した母親の体を凍結施設から、強硬手段によって奪い去り、現在も消息を絶っている。
UGNは、"ネバーランダー"を指名手配犯として、その捜索を続けている。
現在得ている情報は、"ネバーランダー"は「ソング・イン・プレイズ」と呼ばれるFHセルに所属していることが分かっているのみだ。
[メイン2] GM :
[メイン2]
GM :
・"ネバーランダー"について
難易度8、<情報:UGN><情報:FH>
・FHセル「ソング・イン・プレイズ」について
難易度10、<情報:UGN><情報:FH>
解放。
[メイン2] GM :
[メイン2] エキドナ : 社会2 情報UGN3でネバーランダー
[メイン2] GM : 来い
[メイン2] エキドナ : (2+0)dx+3 【社会】<情報:UGN> (2DX10+3) > 6[2,6]+3 > 9
[メイン2] GM :
[メイン2]
GM :
・"ネバーランダー"について
本名:星野 亜夢。性別:女。年齢:28歳。シンドローム:ブラム=ストーカー/バロール/ソラリス、トライブリード。
元UGNエージェントであり、Rラボに所属していた。研究者として、そしてオーヴァードとして優秀な人物であった。
しかし、高校生の頃からジャーム化治療のための研究を続けてきたが、10年の月日を以ってしても成果は上げられていなかった。
現在彼女は、UGNを離反し、FHエージェントとして活動しているとの情報があるのみで、それ以外の今の素性は不明である。
参考として、UGN時代の性格としては、物静かで、腰も柔らかく、それでいて目標に対し熱く、真っ直ぐな女性であったとされ、評判は高かったようだ。
どうあれ、彼女はUGN離反者であり、指名手配犯であるため、目撃次第捕まえなくてはならない。
そして、今回の「オーヴァード失踪事件」に関わっている可能性もまた、否定できない。
[メイン2] GM :
[メイン2] ナギ :
[メイン2]
ナギ :
ま 目に見えてる部分でだらだらと
見えてない部分ではキビキビとやる訳なんだな~これが
[メイン2]
ナギ :
ささっとこっちで拾える情報拾ってからの合流
その後に
[メイン2]
ナギ :
「…おっそうそうそんな感じ、エキドナ…ちゃ…さ…むう?まあエキドナちゃんで!できてるできてる!」
レッツ新人教育!
[メイン2] エキドナ : 「こうするのね」
[メイン2]
兜蟲 :
「うんうん上出来上出来
私が今まで育ててきたのよりは上手いんじゃないかしら
一気に見えてきたわねェ」
[メイン2]
兜蟲 :
二人が得た情報を照らし合わせる。
星野亜夢……28……28ねェ まだまだ青いわね? 小娘の若気の至りってやつかしら……
[メイン2] ナギ : 「ま、凍結盗難の犯人はこの人かな?残りの失踪事件の方までこの人なのかはまだ分かんないけど…」
[メイン2]
兜蟲 :
ジャーム化治療の研究をしていて、10年の末に……まぁUGNを抜けたという事は
もう進展が見られないと絶望したのでしょうね
そして母親……ね……凍結された母親の為にその時間を費やしてきたのかしらね、と。
[メイン2]
エキドナ :
「ふぅ〜ん
この事件に関わってるのなら強奪は簡単か」
[メイン2]
兜蟲 :
「まあ判明してるジャーム強奪はこれだけで
メイプルトリックの言ってたのとは無関係かもしれないから
考えるだけ無駄、ね」
[メイン2] ナギ : 「ま、大方ジャーム研究の検体欲しさって奴?繋がりが見えてくるまでは介入の余地有り程度に考えとこっか」
[メイン2]
エキドナ :
「そうね
少し甘味食べるわ〜」
[メイン2]
兜蟲 :
「にしても、ネバーランダーねェ……
ネバーランド───親とはぐれた子供をピーターパンが攫って
持っていく場所だったかしらね」
[メイン2] ナギ : 「おおう、中々の緩さ…」
[メイン2]
兜蟲 :
「余裕ね、まぁ頼もしいわ
ウチのはそういう余裕の出しどころを間違えるようなのだから
目の保養になるわねェ~」
[メイン2] 兜蟲 : ふと脳裏に自身の「相棒」を過ぎらせながら。
[メイン2] ナギ : 「大人になったらぐさー…って奴だっけ?おっかないね」
[メイン2]
ナギ :
「目の保養、ねえ…」
いや実際でっかいもんなこの人…私もそれなりに自信はあるんですがねえ
[メイン2] エキドナ : 「ペドフェリアか何かかかしら!?」
[メイン2]
兜蟲 :
「……どうかしら、いつまでも子供でいたいのは
凍結された母親を連れ出してまで行方をくらませた
『ネバーランダー』かもしれないわよ? なんて、冗談よ
そういうコードネームが付けられてるからって、それもわかんないし」
[メイン2]
兜蟲 :
「何なら…むしろ子供を攫う側のピーターパンの役かもしれないわよ?
と言いたい所だけど被害者の共通点も「子供」とかじゃないのよねェ」
[メイン2]
ナギ :
「だね、コードネームとやっている意図が噛み合わない」
「凍結を睡眠と捉えるなら多少は…だけど」
[メイン2] エキドナ : 「そこは気になるわね…」
[メイン2]
兜蟲 :
「まあ───あと、ここから導き出される
ソング・イン・プレイズだけど……」
[メイン2]
兜蟲 :
社会1 情報:UGNで(ゼロだけど) 相棒使用
演出的な意味で十中八九失敗するかもだけど 一二成功しても上手い事やってみせるわ!
[メイン2] エキドナ : 砂の加護で援護する
[メイン2] ナギ : !
[メイン2] 兜蟲 : !!
[メイン2] エキドナ : レベル3だからダイス三個追加で
[メイン2]
兜蟲 :
LVに更に+1するから4かしら、ね!
いくわよ~!
[メイン2] 兜蟲 : (1+4)dx+2 情報:UGN(エンブレム/コネ:相棒使用) (5DX10+2) > 7[2,5,5,7,7]+2 > 9
[メイン2]
兜蟲 :
「まあ……こうなるわね
ったく、"アイツ"は出来の悪い弟子ねェ~~~」
いつのまにか通話状態にしていた携帯を切ると、みしみしと音を立てる。
ニコニコの笑顔で。
[メイン2]
兜蟲 :
「でもあと一歩まで調べられたのはあなたのおかげよ?
ありがとね?❤」
[メイン2]
兜蟲 :
エキドナの方に視線を送り、笑みを送る。
悪意は無い。
[メイン2] エキドナ : 「うわ!ありがとう!」
[メイン2]
ナギ :
「いよっ日本一!」
やばい音笑顔で鳴らしてた気がするけど突っついたら体で鳴らされそうだから誤魔化そう
[メイン2]
兜蟲 :
「ふ~~~っ まっ、後は……あの三人と合流かしらね」
にしても、ネバーランダー……ネバーランド……
私は「攫われた子供」側の人間だったわね、普通に歳も取るけど、熾烈さで言うなら……果樹園とどっこい?
[メイン2]
ナギ :
「ま、こっちの情報だけ先にぽいぽいっと」
送信
「適当に落ち合ってからどうなるかだね」
[メイン2] エキドナ : 「あっちの進捗はどうなってるか…」
[メイン2]
兜蟲 :
「相手はオーヴァードを狙うオーヴァード
3対3で分かれたけれど、情報を集めたらさっさと6人行動が得策ね
まぁ
私はもちろん、あなた二人も易々とやられる玉じゃないだろうけどね?❤」
[メイン2]
ナギ :
「これでもそれなりに修羅場は潜ってますぜ姉御ぉ」
へらへらと
[メイン2]
兜蟲 :
「あーら姉御ォ~ いや~ね~❤
可愛い女の子扱いの方が嬉しかったけれど?❤」
再び笑みを浮かべて。
[メイン2] エキドナ : 「おやつうめ〜」
[メイン2] ナギ : 「おおういつの間にかもっちりした体に…」
[メイン2]
兜蟲 :
兜蟲は謎に圧をかけつつも
シンドローム:ブラム=ストーカー/バロール/ソラリスである事から、エフェクトの推察もしたが、これも無駄だと思いやめる。
血と一口にいっても遺伝子に直接手をつけられるシンドローム、時間と重力を操るシンドローム、そして……あらゆる薬物を生成できるシンドローム
無限に可能性を考えればキリがないからだ。
[メイン2]
兜蟲 :
「あら……そんなにもっちりして仕事に支障をきたさないようにね?❤
まっ、それがあなたの強みだろうけど」
褒めているのか貶しているのかよくわからない事を言いながらも
[メイン2]
兜蟲 :
落ち合う場所をメールで他の三人に送り。
そのまま歩を運び始めるのであった。
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ :
[メイン2] 兜蟲 : middle【lift up】 登場/任意
[メイン2] 兜蟲 : 45+1d10 登場/リザレクト (45+1D10) > 45+6[6] > 51
[メイン2] ナギ : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+10[10] > 62
[メイン2] エキドナ : 61+1d10 登場/リザレクト (61+1D10) > 61+5[5] > 66
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2]
兜蟲 :
槍の先端にナギを吊るしたまま
兜蟲は周囲を見渡すが、一向に埒が明かない───そう思った時であった。
[メイン2]
兜蟲 :
もちろん、わたあめは自分が持ったままで
あっ、と声を出し。
[メイン2]
兜蟲 :
「エキドナ、アンタ何か良いエフェクト無いかしら?
そうね……高い場所からテーマパーク全体を見渡してみたいんだけど
まぁ危険があると考えるに越した事はないけど」
[メイン2]
兜蟲 :
ここには殺気も悪意も、存在しないと
肌が教えてくれているから、出る発想だった。
[メイン2]
エキドナ :
「あるわね」
「やって見るわ」
[メイン2] ナギ : 「いじわる…」
[メイン2] エキドナ : 屑鉄の橋使うぞォ〜!
[メイン2] エキドナ : そこら辺の砂鉄やゴミ等で高い螺旋階段が出来る
[メイン2] ナギ : 「お?お、おおお~~~~!!!!」
[メイン2]
兜蟲 :
「やっぱり上出来、やるわねエキドナ……
……ってアンタ、本当に頭ん中まで子供になってるわねェ」
[メイン2]
ナギ :
「エキドナすごーい!!グーッド!!」
槍からぴょいんっと跳ねて階段に飛び乗る
[メイン2]
兜蟲 :
「あっ! ちょっ……はっ まあいいわ
チョウチンアンコウみたいにする……つもりはなかったし」
[メイン2]
兜蟲 :
階段に飛び乗って駆けあがっていくナギを見ながら
下の方で待機する。
[メイン2]
ナギ :
「ワハハハハハ~~~~!!!」
どんどんどんどん駆け上がって声が遠くなっていって
[メイン2]
兜蟲 :
その様子をナチュラルにナギの機嫌を取るためのわたあめを食べながら見て
これもう手遅れじゃないかしら……と内心思いつつも
まあ、頼りになるという点では変わらないわね、とも呟く。
[メイン2] ナギ : おおよそ頂上まで辿り着いた所で…
[メイン2] ナギ : 「…おー?」
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ : じょうほう:ゆうえんち :こども
[メイン2] ナギ : (3+1)dx>=9 (4DX10>=9) > 9[5,8,9,9] > 9 > 成功
[メイン2] GM :
[メイン2]
GM :
・目の前に広がっているテーマパークについて
バロールの空間操作とソラリスの認識操作エフェクトによって展開された、現実には存在し得ない虚構世界の一つだ。
「子ども」にとって、楽しさと、自由と、夢の広がる世界で、理想郷とも言えるような、非日常的な場所だ。
辺りには、他の大勢の「子ども」達が無邪気に遊んでいる姿が見えるだろう。
この「子ども」達は、どうやらEロイス《囚人の鳥籠》によって囚われた存在であるが、皆幸せそうに過ごしている。
そしてこの場所では、「子ども」達にとって何一つ不自由しない、あらゆる「楽しい」「嬉しい」「幸せ」が詰まった世界である。
何故なら、Eロイス《愚者の契約》《傲慢な理想》《傲慢な理想》によって、「子ども」達の欲する物が、全て手に入ってしまう世界だからだ。
[メイン2] GM :
[メイン2]
兜蟲 :
「ねぇ~! 何か見えたー?」
そう下から大声で呼びかける。
[メイン2]
ナギ :
「うーーーーーん!!!」
思いっきり声張り上げて
[メイン2] エキドナ : 「ジュース出来たわ」無上の厨師でジュース作って
[メイン2] ナギ : 「遊園地だからやっぱり人沢山居るよー!後下から見えなかった遊具とかもたくさーん!!」
[メイン2]
ナギ :
「わーい!!」
螺旋階段を爆速で駆け下りてく
[メイン2]
兜蟲 :
「人? ……どうやら私達以外にも人がいたようね
………って、ちょっと危ないわよっと……あっ、ついでにわたあめもお願いできるかしら?
絶対バレたら、うるさいし」
棒だけになったわたあめだった物を見せながら。
[メイン2] エキドナ : 「ええ良いわよ」クソデカわたあめ作りながら
[メイン2]
ナギ :
《先陣の火》
行動値+10
[メイン2] ナギ : ナギは__花丸元気娘は__加速する____
[メイン2]
兜蟲 :
「………………ここまで大きくしなくてもよかったんだけど」
ん、もしかして今まで食べてた甘味って、この女の自給自足?
まぁいい……
[メイン2] 兜蟲 : 「! 迅ッ……」
[メイン2]
ナギ :
「綿あめーーーーーーー!!!」
ボォンと突っ込んできた
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
綿あめでガードして、ナギがそこに埋もれる。
[メイン2] 兜蟲 : 「あ……大丈夫?」
[メイン2] ナギ : もっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっもっ
[メイン2] ナギ : 食べながら突き進んできている…!
[メイン2] ナギ : はっジュース
[メイン2]
ナギ :
綿あめの中で方向転換してエキドナの方に向かっていってる
シロアリの如く
[メイン2] エキドナ : 「はい…どうぞ」
[メイン2]
兜蟲 :
「……はあ」
これまた昔の私を見てるみたいね、躊躇なく力を使う所もまるでそっくりだわ。
まあここまで貪欲じゃなかったけれど。
[メイン2]
兜蟲 :
そのまま兜蟲はといえば
ジュースの方へ向かい、エキドナからそれを受け取ったナギの方を見ると。
[メイン2] 兜蟲 : 「ねぇ? 人以外になんかその違和感みたいなの感じなかったかしら?」
[メイン2] ナギ : 「え?んー」
[メイン2] ナギ : 「楽しい事だけだった」
[メイン2] ナギ : 「ジェットコースターってさー、身長制限あるから乗れないじゃん?でも皆乗ってる」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………『楽しい事だけ』ねェ……」
ふと、まだ崩れていない螺旋状の屑鉄の橋を見る
そしてナギの見たまま聞いたままの『違和感』を胸に、階段に足をかけた。
[メイン2] 兜蟲 : そして───数分後、戻ってくる。
[メイン2]
ナギ :
「おかえりー!」
[メイン2]
兜蟲 :
「ごくろうさま、エキドナ
解除していいわよ」
[メイン2] ナギ : 「えー解除しちゃうのー?面白いのに」
[メイン2]
エキドナ :
「わかったわ
喉乾いたと思うからジュースあげるわ」
[メイン2]
兜蟲 :
「これは遊具じゃないのよー? ナーギー?」
頭をわしっと掴んで、にっこりと笑顔で。
[メイン2]
兜蟲 :
「ん、ありがと」
非オーヴァードに対しては、レネゲイドという実質的な死か覚醒へと誘う猛毒に塗れたそれを
オーヴァードである彼女は平然と飲み干す。ナギのように。
[メイン2] ナギ : 「んがっ」
[メイン2]
兜蟲 :
「フウ…………これは、参ったわね
"ジャーム"のしわざね、こりゃあ」
[メイン2]
兜蟲 :
「私達、その能力で閉じ込められてるわ
しかも一方的な願いを押し付けられて、ね」
[メイン2] エキドナ : 「そのようね」
[メイン2] ナギ : 「お、悪者?ならステージとかに居るんじゃない?ヒーローショーとかさ!」
[メイン2]
兜蟲 :
「ヒーローショー? ……まあ、そうね
ところで、悪者がいるなら悪者は最後どうなるか知ってるわよね?」
[メイン2] 兜蟲 : 目線を合わせるように屈んで。
[メイン2]
ナギ :
「ボンバーーーーっ!」
ぼかーんってジェスチャー
[メイン2]
兜蟲 :
「そう、まあ……捕まえて然るべきところに送り込むか
あるいは」
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 : 「殺す」
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 : 「そうしないと、どうやら私たち抜け出せないようなのよね」
[メイン2] ナギ : 「ころせー!」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
呆気にとられる。
何なら、その瞬間。
[メイン2] 兜蟲 : 無邪気な彼女に対して、眉をひそめた。
[メイン2]
兜蟲 :
日本の兜蟲は力量を誇示すればいい、それが済めば
紳士的にその場を去る蟲だ。
殺す事は、好かない。
[メイン2]
兜蟲 :
脅しのつもりが、まさかそう無邪気に返されたので
「へぇ……」と声を漏らすだけに留まる。
[メイン2] 兜蟲 : 「そうね、じゃあこうしましょうか」
[メイン2]
兜蟲 :
「その悪者が、この楽しいテーマパークを作った人で
倒したら、このテーマパークが無くなるとしたら、どうかしらね」
[メイン2]
ナギ :
「…??」
少し考えて
[メイン2] ナギ : 「はっもしや…自爆スイッチ!?」
[メイン2] ナギ : 「それは大変だ!ヒーローの人とかにも言わないと皆ボンバーだ!」
[メイン2]
兜蟲 :
「大丈夫よ、正確には、楽しい場所が無くなっちゃうだけ
皆爆発なんてしないわよ、ただ無くなるだけ
あの美味しいわたあめも、アトラクションも、取り壊しになって」
[メイン2]
兜蟲 :
「閉園になる、ただそれだけ
つまりもう遊べませんって事よ」
[メイン2] 兜蟲 : ね? とエキドナの方を見て。
[メイン2] エキドナ : 「そうね…」
[メイン2] ナギ : 「何だとお…悪者め…」
[メイン2]
兜蟲 :
「ふうっ」
すると呆れてるというより、喜ばしい事だと兜蟲は受け取ったようだ
何せ、このままの思考でいるなら、容赦なくジャームを倒して、それで終わりだ。
[メイン2]
兜蟲 :
邪魔者はいない。障害が無い。
懸念すべきは、彼女が見たという子供たちだが……
推測が正しければ、あの子供たちはナギや京子やヘレナのような……元々子供ではなかった……
失踪したオーヴァードの可能性がある。
[メイン2]
兜蟲 :
なら徹底的に無視して、ジャームをなぎ倒せば良い
正気に戻ったオーヴァードたちは説得するまでもなく
自分たちの行ってきた事に呆れかえるぐらいだろう。
[メイン2] ナギ : 「また難しい顔してるなー」
[メイン2]
兜蟲 :
「二度目よ?
あなたの今置かれてる状況よりは難しくないわよー?」
[メイン2] ナギ : 「何ー?確かに私は今世界で一番悩んでるけど…遊べる物が多すぎて選べない…」
[メイン2]
兜蟲 :
「大丈夫よ
遊ばなくていいから」
[メイン2] ナギ : 「なんで?」
[メイン2]
兜蟲 :
「……だって、あなたは元々大人よ
あなたは不本意に童心に戻ってるだけだから」
[メイン2] 兜蟲 : 「ジャームの能力によって、ね」
[メイン2] ナギ : 「???それと遊ばない事が何もつながらないぞー?」
[メイン2] ナギ : 「大人だって子供だって遊ぶ物じゃん」
[メイン2] ナギ : 「かぶとむしはばかだな」
[メイン2]
兜蟲 :
「……」
眉をひそめて、子供の相手は苦手だとまた再認識する
思えば、私は同年代だった子供以外には暴力でしか接してないしなァ、と
[メイン2] ナギ : 「と言うかかぶとむしも遊んだじゃん」
[メイン2] ナギ : 「登ったり槍括ったりで」
[メイン2] ナギ : 「楽しかったぞー!がははー!」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
遊んだわけでも、遊ばせたわけでもない、が、彼女はそう捉えたようだ
無邪気。気が狂ってるわけでも、悪意があるわけでも、皮肉めいているわけでもない。
[メイン2] 兜蟲 : これが彼女の純真な気持ちなのだ。
[メイン2]
兜蟲 :
「じゃあさっきの話に戻して、見方を変えましょうか
私が、あなたの遊びたいものを全て"全殺し"……壊すと言ったら?」
[メイン2] ナギ : 「ん?理由次第かな」
[メイン2]
ナギ :
「そうしないと行けない事があるんなら喜んで喧嘩する」
「理由なくやるんなら止めるぞー」
[メイン2]
兜蟲 :
「あるわね」
そう断言し、ナギが見下ろしたであろう方向へと視線をやる。
そこから兜蟲は、やるべきことはただ一つだと自分の中で確信しているようだ。
あくまで、彼女一人は、という意味だが。
[メイン2]
ナギ :
「おっあるんだ!じゃあ喧嘩する。」
しゅっしゅっとシャドーボクシング
[メイン2]
ナギ :
「かぶとむしの正しさと遊びの楽しさ、どっちが強いかじゃー!!!がははー!!」
ノリノリで突っ込んでくるけど常識の範疇の速度だった
[メイン2]
兜蟲 :
「……アンタ子供の割にいいところ突いてくるわね
けれど、まあ……」
ナギの頭をわしゃっと掴む。
[メイン2]
兜蟲 :
「強いのは言うまでもなく私だけど
さて、異存はないわね? エキドナ」
エキドナに視線を送る。
[メイン2]
ナギ :
「ほあーーー!!!ホああーーーー!!!」
わたわたわたわた
[メイン2]
エキドナ :
「それに関してそうね」
「だけどこの事件のジャーム倒しても子供になってる他のジャームはどうなる?」
[メイン2]
ナギ :
「悪ガキか」
頭掴まれながら
[メイン2] エキドナ : 「一斉にこちらに飛びかかって来るかも知れないわよ」
[メイン2]
兜蟲 :
───「ソング・イン・プレイズ」の理念はジャームを許容し、彼らが回収してきたオーヴァードの中にはジャームも混ざっていた
詰まるところ
偽りとはいえ童心に帰り、何も知らない無垢な楽しい日常を過ごし続ける彼らの欲望を奪いながら。
[メイン2] 兜蟲 : その最中、子供のジャームを捕縛しなければならない。
[メイン2] ナギ : 「おー…その時はボンバーで行くぞ」
[メイン2] エキドナ : 「どうあがいても手が足りないわよ」
[メイン2]
ナギ :
「むむう、その時はナギアタック!ナギアタック」
かぶとむしにぺしぺし
[メイン2]
兜蟲 :
手が足りない、それに───この童心で居続けている間の記憶が残るとして
本当に自分たちのしてきた事に呆れかえるオーヴァードはどれだけいるのだろうか?
[メイン2]
兜蟲 :
せっかく童心に帰ったというのに引き戻され
現実に戻されるのだ、エキドナはそれを遠まわしに言いながらも
子供のジャームが襲い掛かる可能性も説いているのだろう。
[メイン2]
兜蟲 :
いや……欲望に打ち負けるなら、ジャームでなくともジャームも同然だろう
童心を持ち続けた「日常」へと戻ったまま、それを守り続けたいオーヴァード全員が相手になることだろう。
[メイン2]
兜蟲 :
だが、一つだけ確かなのは
放置する事もできない上に、それに……
[メイン2]
兜蟲 :
なぜ
文と、私と、エキドナの姿が変わっていないかも考える。
[メイン2]
兜蟲 :
これは猶予? 余地?
何故私達も子供にしなかったのか?
───この事自体に、メッセージを感じ始める。
[メイン2] 兜蟲 : そして、そのまま無言で頷けば。
[メイン2]
兜蟲 :
「まあ後の事は揃って考えるべきね
私なら全部壊して済ませたい所だけど、今はやめとくわ
殺すのは好かないっつったし」
[メイン2] エキドナ : 「わかったわ」
[メイン2] 兜蟲 : 妙に口調を最後に崩しながら、ナギの目線に合わせるのをやめれば。
[メイン2]
兜蟲 :
「メリーゴーランドの前、行きましょうか
情報共有もしなきゃ、ね」
[メイン2] エキドナ : 「行きましょ」
[メイン2] ナギ : 「お!乗る乗る!さっき螺旋階段でいっぱい回ったから次はゆっくり回りたい!」
[メイン2]
兜蟲 :
「乗るにしてもしっかり話は訊きなさいよね」
と、ため息をつきながらも、この無邪気さに憧憬を感じながら歩を運んだ。
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] ナギ : みどる:「あそぶ」とーじょー:なぎ
[メイン2] ナギ : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+9[9] > 43
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ : …あれ?はぐれた?
[メイン2]
ナギ :
まあいっかーがははー
別の友達探すぞー
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ : 「…」
[メイン2]
ナギ :
見つかんないや いつも一緒だった友達も
お姉様も居なくて退屈一人で遊んでみようとしても、皆と遊びたいから遊園地に来る訳で…
[メイン2] ナギ : ………
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ : あっ
[メイン2]
ナギ :
・・・・・
友達が居た
[メイン2] ナギ :
[メイン2]
ナギ :
二人で一緒に遊園地を爆走
乗り物乗ったりお菓子食べたり お姉様も居てくれたら
[メイン2] ナギ : あー!
[メイン2] ナギ : やっぱり居たー!
[メイン2]
ナギ :
3人できゃっきゃわちゃわちゃ
楽しい楽しい もっと一緒に遊んでたい
色んな人と遊んでたい
[メイン2]
ナギ :
たのしいたのしいたのしい
いまのわたしになってよかった
[メイン2]
ナギ :
つぎはなにをあそぼうかな
つぎはだれとあそぼうかな
[メイン2]
ナギ :
そうだ!おとーさんともあそぼう!
いちばんお姉様が喜ぶから!
[メイン2] ナギ : わーいおとーさんだー!
[メイン2] : ぽかっ
[メイン2] ナギ : 「あいたっ…!?」
[メイン2] ナギ : 「あ…?」
[メイン2]
ナギ :
私だけしか居なかった
でも遊園地に 私一人で来る訳がない
[メイン2] ナギ : どうしてここに来たんだっけ 誰と…えっと…
[メイン2] ナギ : あ…
[メイン2] ナギ : 友達と来てたんだった!
[メイン2] ナギ : 「わーー!!!どこ行ったのーー!!がははー!!かくれんぼだーーー!!」
[メイン2] ナギ : 一人で少女は駆け出した、友達と一緒に遊びたい
[メイン2]
ナギ :
子供何てそんな物だ 理想の世界
そうであるなら他の人とぶつかったりもしないし、列に並んでの遊具の待ち時間何かも無い
[メイン2] ナギ : それでも急いで急いで ただ
[メイン2] ナギ : 今望んでも現れない現実の友人を追い求めていた
[メイン2] ナギ :
[メイン2] エキドナ : middle:誰かが望んだ願い 登場:任意
[メイン2] エキドナ :
[メイン2] エキドナ :
[メイン2] 兜蟲 : 1d10+55 (1D10+55) > 6[6]+55 > 61
[メイン2] エキドナ : 71+1d10 登場/リザレクト (71+1D10) > 71+5[5] > 76
[メイン2] ナギ : 23+1d10 登場/リザレクト (23+1D10) > 23+1[1] > 24
[メイン2] エキドナ : 螺旋階段の頂上にて…
[メイン2] エキドナ : 「とりあえず建ててみたけどあっちにも出来てるといいが…」
[メイン2] エキドナ : 「戻って来たとき用にジュースとわたあめ作るか」
[メイン2]
兜蟲 :
「でなきゃ、これでもう終わりね
とはいえせっかくテーマパークの中心におっ立てたんだから
気づいてくれないと酷いわねェ~」
[メイン2] エキドナ : 「そうね…」
[メイン2] エキドナ : 「ネバーランダーが手抜きしなければいいけど…」
[メイン2]
兜蟲 :
「……アイツはそんな事しないんじゃないかしら、ね」
そう彼女の眼差しを思い出しながら。
信用? まさか?
[メイン2]
ナギ :
「………!………!」
遠くから声がする
[メイン2] エキドナ : 「!?」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
耳を澄ます。【鋭敏感覚】によって───その声のする方向を捉えるが
姿は見えない。だが、あっちからは見えているのだろうか。
[メイン2]
兜蟲 :
あるいはまだ螺旋階段だけが見えているのだろうか。
ともかく……。
[メイン2] 兜蟲 : それはナギの声だった。
[メイン2]
ナギ :
ナギ自身も 二人の事は見えてない
ただ自身の求める友達と遊んだ場所と言う必要な物が見えていて
[メイン2]
ナギ :
二人に知覚されずに階段を駆け上って
降りていって
[メイン2]
ナギ :
「いない」
ものっすごい近くで声が聞こえた
[メイン2]
兜蟲 :
「───」
その声が傍から聞こえたと思えば。
[メイン2] 兜蟲 : 「アンタ、また先走ったわね」
[メイン2]
ナギ :
「んあえ?」
声がこっち向いた
[メイン2] ナギ : 「あれ?居ないじゃん何で?声にあいそうつかされたの?」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
確かに今すぐそこにいる、だが、わかっていないようだ
なら、決定的な事を言うしか方法はないだろう。
[メイン2]
兜蟲 :
「また槍の先に吊るされたい?
あるいはそうね……その足を踏まれたいかしら」
[メイン2]
ナギ :
「足はやだ!」
ぴいって感じの声
[メイン2] ナギ : 「二人共どこ行ったの~?階段と声だけ居ても遊べないじゃん~」
[メイン2]
兜蟲 :
「ここよ、ここ
ちょっとおとなしく、その場に一旦座りなさい」
[メイン2]
ナギ :
「はーい、すとん」
口で喋る擬音を出しつつ座る
[メイン2] ナギ : 「お話するならお菓子も要求します。」
[メイン2] エキドナ : 「わたあめあるわ」
[メイン2]
兜蟲 :
「───」
エキドナの方を見る。螺旋階段が反映されるなら…………
物も反映される可能性はある。
[メイン2] ナギ : 「ほほう」
[メイン2] エキドナ : いると思わしき場所にわたあめをかざす
[メイン2] ナギ : 「いいでしょう。おりあいあんです」
[メイン2] ナギ : 綿あめが引っ張られて………
[メイン2]
兜蟲 :
なぜなら
ここがそういう"理想"を叶えてくれる世界だから。
だが、決して「そちらに行きたい」と願わない。それほど危険な場所でもある。
[メイン2] ナギ : 宙に浮いてる
[メイン2]
ナギ :
「うむうむ、ぐっど」
ご機嫌
[メイン2]
兜蟲 :
「とりあえず単刀直入……
…………簡単に言うと、あなたは別の世界にいるのよ」
[メイン2] 兜蟲 : コトンと、傍にジュースを置いて。
[メイン2] 兜蟲 : 螺旋階段の手すりを触れながら、ナギがいると思しき場所に目を向ける。
[メイン2]
兜蟲 :
「アンタの思い描いた理想の世界
まぁ好きな事が叶う、異世界って奴かしらね?」
[メイン2]
ナギ :
「ふむ?ふむ?ふうむ??」
ジュースが減っていく 向こうの世界で創造されたストローで飲んでいる
[メイン2]
兜蟲 :
「今そこにアンタはいるわけよ
私達は現実にいるの……って、こんだけ噛み砕いても
やっぱ子供には難しいかしら、つまりね」
[メイン2]
兜蟲 :
「私がこの世界で最強と願ったら、本当に最強になれる場所に行ける
けれど他にも最強になりたい人がいたら、矛盾というか
おかしいでしょ? 最強が二人いたら、どっちかが嘘つきになる」
[メイン2]
兜蟲 :
「どっちも嘘つきじゃない事にするなら
まあ……それぞれを違う世界に飛ばすことになるわね
あなたは理想の世界に踏み込んだ結果、私達とは違う場所にいるのよ、私達の現実とはそりが合わないから
声は聞こえるけれど」
[メイン2] エキドナ : 「あなたはそこにいて満足?」
[メイン2]
兜蟲 :
「…………」
もし文の言った情報が、そして更に文に伝えた二人の情報が正しければ
おそらく……『満足』だろう、が、そうでないのなら話は早いはずなのだ。
[メイン2]
ナギ :
「うーむ…うーーーむ…」
[メイン2]
兜蟲 :
それが"理想"だけれど
しかし、そううまく行く話でもないのが"現実"
なんでも叶う"理想の世界"では、理想は叶っても、現実は敵わない。
[メイン2] ナギ : 「満足か満足じゃないかで言えば満足じゃない。」
[メイン2]
ナギ :
「二人居ないし。」
ばっさり
[メイン2]
兜蟲 :
「…………は?」
呆気にとられすぎて、そう情けない声をあげる兜蟲だったが
次の瞬間、眉をひそめながら笑みを浮かべて。
[メイン2]
兜蟲 :
「まさか、私とアンタが友達とでもいうのかしら?」
[メイン2]
エキドナ :
「言えたじゃない」
「後はこっちに帰って来るだけね」
[メイン2] ナギ : 「?」
[メイン2]
ナギ :
「そうじゃん。」
ばっさりばっさり
[メイン2]
ナギ :
「ああでも声の方は知らないのもしょうがないか!がははー!!」
兜蟲本体と声を別枠で考えてる
[メイン2]
兜蟲 :
それを聞いた途端、こみ上げてくる笑いを抑える。
いいや、まさか、そんなバカなと言わんばかりに。
[メイン2]
兜蟲 :
「アンタの思い込みじゃないの?
じゃないとしたら……中々イカれてるわよ、っと言っといてあげるわ」
[メイン2]
兜蟲 :
貶しているのか、褒めているのか、嬉しがっているのか、くすぐったいのか
兜蟲自身にもわからない。
[メイン2]
兜蟲 :
だが、間違いないのは
次の一言だった。
[メイン2]
兜蟲 :
「んじゃ帰ってこいよ さっさと
決して願いながら帰ってくるなよ?
現実に帰ってこい
願わなくても当たり前の、日常に」
[メイン2] 兜蟲 : 彼女のいる方向から目を逸らさずに、そう言ってのける。
[メイン2]
ナギ :
「ふむ…」
[メイン2]
ナギ :
「じゃあ戻るね~!」
声が離れて、上に上がっていく
[メイン2]
兜蟲 :
「あ……?」
本当に戻るのかわからず、その声が離れて上に上がっていくのに
動揺する。
[メイン2]
ナギ :
「今から戻るからーー」
ウッキウキの声で
[メイン2] エキドナ : 「えぇ…」
[メイン2]
兜蟲 :
何か嫌な予感がする。独善的な考えではないが
無邪気な発想で帰ってきそうだ。
そう考えると───兜蟲は彼女が上がっていく方向とは逆方向
つまり下へと下っていく。
[メイン2]
兜蟲 :
そして下へとつけば
螺旋階段のてっぺんを見据える。
[メイン2]
ナギ :
「ちゃんとそっちにー戻るからー!」
頂上から
[メイン2] 兜蟲 : 「エキドナ、螺旋階段だけど絶対に崩さないでくれよ」
[メイン2] エキドナ : 「分かってるわよ」
[メイン2] 兜蟲 : フッ、と笑みで返せば。
[メイン2] 兜蟲 : 腕を大きく広げて、構える。
[メイン2] 兜蟲 : まさかも何も、そういう事だよな───と言わんばかりに。
[メイン2]
ナギ :
「ちゃんとキャッチしてねえええ!!!!」
子供に高低差何て関係無い ただ
高い所から降りるだけ、遊びの範疇で
受け取ってもらうっていう 一緒の遊びを
[メイン2] ナギ : 遂行するんだ!!!!
[メイン2] ナギ : 「とーーーーーう!!!」
[メイン2] ナギ :
[メイン2] ナギ :
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 : 最初から最後までずっと見ていた。
[メイン2] 兜蟲 : 虚空から彼女の姿が現れるのを
[メイン2] 兜蟲 : そして感じた、私の腕の中に
[メイン2] 兜蟲 : 温もりと、せわしなく動く感触を
[メイン2]
兜蟲 :
「ったく、やっぱりアンタイカれてるわ
……と言っても、私が言えた義理じゃないわねェ~」
重機を解体した過去を思い出しながら。
[メイン2] ナギ : 「ぐっ…ん?」
[メイン2]
ナギ :
「……………あっ」
バッチリ全部覚えてる
[メイン2]
兜蟲 :
ナギが目を覚ませば、きっとお姫様抱っこされている事に気づくだろう
そして───童心だった頃の記憶もおそらく残っていることだろう。
[メイン2]
兜蟲 :
「や~っと戻ったわね
これで綺麗所は元通りね」
[メイン2] ナギ : 「ほ、お、は…」
[メイン2] ナギ : 「キャアアアアアアア!!!」
[メイン2] エキドナ : 「良い"夢"見れた?」
[メイン2]
兜蟲 :
「真面目3割、遊び7割は最初だけかと思ったけど
まさかここに来てからずっと遊び7割だと思わなかったわよ」
お姫様抱っこは継続しながら
[メイン2]
ナギ :
「うっうううあああああ恥ずかしいちょっとまってよおおお…」
顔を両手で覆って
[メイン2]
兜蟲 :
火照る顔、両手の中に荒い息遣い
高鳴る鼓動が皮膚を通じて伝わってくる。
[メイン2] 兜蟲 : だが、それを感じて尚、兜蟲は。
[メイン2]
兜蟲 :
「まっ、戻ってよかったわね、と」
それを感じた途端に、すぐに近くのベンチに下ろす。
[メイン2] ナギ : 「ひいああああ…何これずるじゃん!」
[メイン2]
兜蟲 :
「ズルって何よ 何想像してるかわかんないけど
アンタ、あん時の記憶あるでしょうが
今更たじろいでも無しよ」
[メイン2] ナギ : 「だからこそなんだよお!何言っちゃってんのさ私はもー!凄い楽しかったのは事実何だけどさ!」
[メイン2]
兜蟲 :
「ふーん……アンタ意外に可愛い一面あるのね
へらへら演じて真面目に卒なくこなすキャラかと思ったわ」
[メイン2]
兜蟲 :
そうさらっと言うと、ハァーッとため息を吐いて
先ほど降りながら高所から見えた、カフェ
そこに───文と、アイツがいるのが見えたのをハッキリと記憶していたが
[メイン2]
兜蟲 :
───信じてるわよ、天狗さん?
口には出さないけれど。
[メイン2]
ナギ :
「あああ本当やだーーー何やってんのさ私はー!!綿あめシロアリとか今どきの子早々やんないよ!?しかも連れ添った二人ガン無視で置いてくとかもうわがまま自分勝手でふんにゃああああ…」
ごろごろ
[メイン2]
兜蟲 :
「……もう夢から覚めたんならそれでいいわよ
子供ってのはああいうのでいいんじゃなあい?」
まっ、昔の私なら容赦なく槍で叩き潰す所だけど、もうそういう立場でもないし。
[メイン2]
兜蟲 :
「反省するどころか、半狂乱になってんならそれでいいわ
たしかに"大人"に戻ったわね、大人になると子供の頃の出来事を恥ずかしがるなら
それが正常よ、そういうものよ」
[メイン2] ナギ : 「励ましどうもありがとうございます………その上でですね…」
[メイン2] ナギ : 「………………やっぱいいやごめん」
[メイン2] エキドナ : 「おやつおいしいわぁ〜」
[メイン2] ナギ : 「………ああ…うん………私も食べる…」
[メイン2] ナギ : 「綿あめ以外で…」
[メイン2] 兜蟲 : 「いいじゃない? 結構好きよ、あれ」
[メイン2] ナギ : 「い…いじわる!」
[メイン2] エキドナ : 「はいモンブラン」
[メイン2]
ナギ :
「ありがとう…!エキドナさんは優しいね…」
半泣きもっもっ
[メイン2]
兜蟲 :
「全く終始優しいったらありゃしないわ
だからこそ終始"信頼"できたんだけれど、上出来よ」
[メイン2]
ナギ :
「……………」
兜蟲を数秒見つめてからふっと視線を逸らして
「ごめんちょっとの間直視出来ないかも」
[メイン2]
兜蟲 :
はあ? 恥ずかしいわけ? とは声に出さない
またベンチの上で見せた光景を見せられても困るし
何よりせっかく落ち着いてきた彼女をまた半狂乱させてしまうからだ。
[メイン2] 兜蟲 : まっ、あの光景はしっかり覚えたんだけれど。
[メイン2] ナギ : 「…………ありがと、二人共…」
[メイン2] エキドナ : 「それは良かったわ」
[メイン2]
兜蟲 :
「まあ頭の下げ具合で言うなら、こっちにもっと下げときなさい
この娘がいなきゃあ、アンタ見つからなかったわけだし」
エキドナに指をさす。
[メイン2]
ナギ :
「う、うん…本当ありがとう…子供の私に記憶に…のこ…る…」
まだまだ赤くなるぞお~~~~
[メイン2]
ナギ :
「ふにゃあ」
撃沈
[メイン2]
兜蟲 :
「…………?
ちょっ! またそっちに行くつもり?
何ならこれ下手すれば戻ってこなくなるわよ!」
少々焦りながら、撃沈した彼女に追い打ちをかけるように揺さぶり続ける。
[メイン2]
兜蟲 :
にしても、子供……ねぇ
子供は好奇心旺盛、だからこそあらゆる事を知ろうとする
知ろうとすればするほど、やっぱり子供ってのは成長するもので。
[メイン2]
兜蟲 :
だからこそ彼女は一人でも
私達二人とまた再開しただけで「満足じゃない」と言えるようになったのだろう。
[メイン2] 兜蟲 : まあ、本当。
[メイン2]
兜蟲 :
昔の私そっくりね。
───……
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] 兜蟲 : いや今もか。
[メイン2] 兜蟲 :
[メイン2] エキドナ :
[メイン2] エキドナ :
[メイン2] ナギ : 《妖精の…
[メイン2] ナギ : やーめた 野暮だよね~